少し改まって知人や親戚のお宅を訪問するとき、手土産を持参するのが普通なように、お彼岸でお墓参りする時にも、同じように故人にご挨拶、思い出を偲びながらお供え物を準備します。
でも、どんなお供え物がいいのでしょうか。
また、包装紙や「のし紙」はどうすればいいのか、ちょっと悩みますよね。
今回はそんな「どうしようかな?」を調べてみました。
お彼岸のお供えには何がいいのでしょうか
お寺や地域によって特徴がある場合がありますが、普通は日持ちのする和菓子(最近は焼き菓子のような洋菓子も増えています)を準備します。
お饅頭、おせんべい、羊羹などです。なるべく、個包装がしてあって「お下がり」を参加者で分け合い易いものがいいと思います。
お彼岸のお供えの包装紙ですが、購入する際には「ご仏前にお供えします。」と一言、お店の方に言いましょう。派手だった包装紙を交換してくれたり、もとの包装紙の上に相応しい包装をしてくれる場合がほとんどです。
知人や親戚のお宅へのお供えでしたら果物類、お茶うけなどでも構いません。
ただし、御仏前でそのお供えを置き易い、座りの良い、収まりのよいようにちょっとした折り詰めやバスケットに入っているものを選びます。
また、故人が酒好きでまたご遺族も酒を飲まれるのでしたら、日本酒、一升瓶などでもよいでしょう。
もちろん、ビールや洋酒でもかまいません。
近しい親戚と家族だけでお墓まいりするときは、墓前で並べ易いものであれば菓子類や果物の包装にそれ程気を使うこともありません。
肝心なことは、故人を偲んで故人の好きだったものをお供えすることです。
お彼岸のお供えにつける「のし」について
のし紙は関東では黒白の水引き、関西では黄白の水引きと地方によって違いがあります。
水引は「結切り」といい、結び目がすぐには解けないこと。
悲しい出来事が2度あってはいけない、1度だけで十分だ」という意味があります。
のし紙の水引きの下には差出人の名前を書きますが、上の表書きは渡し先によって違います。
●お寺へお布施としてお供えを渡す場合
これもお寺や地域によって違いますが、「上」「彼岸供養」「粗品」「粗供養」とすればいいでしょう。
●知人や親戚へのお供えとして
「御供」、その時が忌中であれば「御霊前」、己明け後であれば「御仏前」とすればいいでしょう。
葬祭・仏事(僧侶による読経やお墓参り)後
遺族の方がお供えをお下がりとして、参加者に分けて頂ける場合があります。
決して遠慮せず断らずに喜んで頂きましょう。
前向きに喜んで美味しくお供えを頂くこともりっぱな「ご供養」。
同じく親しい友人親戚でお参りした後も、お墓にはお供えを置いておかないで参加者で分けて持ち帰りましょう。
ご先祖様や故人の方は、お供えやそれを持ってこられた方の気持ちを汲み取るとされています。
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