ベストアルバムあの日あの時に小田和正がこめた鈴木康博への本当のメッセージとは?

2020/06/10

高校時代、自分たちバンドのナンバーは、

かぐや姫、
風、
赤い鳥、
アリス、
井上揚水、
吉田拓郎、




そして、オフコース
だった。

大学時代バイクで北海道一周した時、

浜頓別のユースホステルで安宿としては珍しい
クロワッサンの朝食をとっているとき、



流れていた食堂のBGMは「Yes, No」





彼女と行くコンサートもオフコース。

デート中のカーステレオはオフコース。


仕事を始めて、疲れてけだるい日曜日の朝は、
オフコース。




私は高校生の時から、オフコースと共に
毎日を過ごしてきた。




あなたは、ご存知だろうか。
小田和正は以前、オフコースというグループにいたことを。




ご存知だろうか。
オフコースは、オリジナル2名のグループだったことを。


小田和正と鈴木康博。


小田和正が2016年春にリリースしたベストアルバム「あの日 あの時」。
オフコース時代の曲「言葉にできない」に込められたメッセージを私的に解釈し、

あなたに少しだけ「語り」たい。


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「あの日、あの時」



これで最後のベストアルバムだ。
小田は本当にそう思っている。



小田和正、最後の集大成としての
ベストアルバム。

いや、多くの曲をアレンジ、録音をし直している。

コーラスに松たか子、JUJUを入れている曲もある。

そう意味では、全く新しいものだとも言える。

40年以上前と比べると技術の向上もある。


しかし、小田の年輪を深めた、味わいある、
悲しみ、喜び、叫びある歌声が心に響く。



いや、「心に響く」では軽すぎる。


「心にささる」、

「心が知らぬ場所に追い込まれる」

とでも言おうか・・・・・



古い曲がもちろん、   いい。




ただ、1つの要素が加われば、
もっといい。



それは、





鈴木康博とのハーモニー


それがない・・・・・




彼らの歌声は、私の人生だ




<小田和正と鈴木康博>



彼らは小学生の頃からの親友である。
高校3年生、初めてバンドを組み演奏した。




最初、3人で始めたオフコース。
2人の時もあったが、どんどんメジャー化。




思春期に、
一度も変声期を経ていない小田和正の高い、
透き通るような声。



鈴木康博は、優しく包み込む伸びのある歌声。




2人の奏でるハーモニーは、実に美しく
優雅に時に激しく心に響いた。


そして、

彼らは、注目度・CD売り上げ・観客動員数などで
音楽シーンの頂点を極める。


しかし、絶頂期にリリースしたアルバムのタイトルは、


「We are」

「over」


当時、私はこの意味が全然わからなかった。



結局、オフコースは1982年6月30日
武道館史上初10日連続のコンサートを終え、
一時活動を中止する。



そして、

鈴木康博が脱退。

前から、

ウワサはあった。



でも、そんなものは単なる雑音だと思っていた。

でも、実際に鈴木康博が脱退して初めて

私はアルバムの本当の意味を理解する。

そして、そのアルバムに収められている曲の意味も。

恋や愛の形をとりながらお互いにメッセージを
伝えあっている。



友人同士で始めたバンドがいつの頃か


オフコース=小田和正になり、


求める音楽性もどんどん離れていった。




オフコースを離れていったのは鈴木康博自身だった。




<別離>



鈴木康博の気持ちに対して、

小田和正は絶対離れたくなかった。


小田和正は鈴木康博を信頼し、
信用し絶大な価値を置いていた。

二人は長い時間話し合った・・・・



でも、鈴木康博の気持ちは変わらなかった。

「心は 何処にある」
「そのたび君は ことば捜して
 時代の後から ついて来ただけ」
    小田和正 作詞

「僕等は この船を泊めようとしている」
「もう やり直せない 二度とは戻れない」
    鈴木康博 作詞

= Over=収録曲

1心はなれて
2愛の中へ
3君におくる歌
4ひととして
5メインストリートをつっ走れ
6僕のいいたいこと
7哀しいくらい
8言葉にできない


その時、全てのタイトルが理解できた・・・・・



伝説の武道館の最終日、小田和正は
「言葉にできない」を演奏中、声を
詰まらせ、

さらに目頭を押さえ、

歌えなくなってしまう。

小田和正が涙を見せたのは
この1度だけであった。



会場からは絶叫が聞こえる。


彼らにはわかっていたのか。




私的解釈「言葉にできない」


作詞:小田和正 作曲:小田和正

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終わる筈のない愛が途絶えた いのち尽きてゆくように
ちがう きっとちがう 心が叫んでる

ずっと共に創作活動をしようと
いつも話し合っていたのに・・
あれだけ、夢を語りあったのに
何かの間違いだろう、
そうだろう


ひとりでは生きてゆけなくて
また 誰れかを愛している
こころ 哀しくて 言葉にできない

君なしでは
音楽活動なんて考えられないんだ
誰かを誘った音楽もあるけど
なにかが 違うんだ

君と作る音楽とは違うんだ
言葉に  できないけど・・・・・


la la la……言葉にできない

せつない嘘をついては いいわけをのみこんで
果たせぬ あの頃の夢は もう消えた
僕が悪かったのかい
でも仕方なかった・・・いや
違う

まだ、夢の途中じゃないか

これだけ話しても・・・・・・
もうあの夢は無いのかい?


誰れのせいでもない
自分がちいさすぎるから
それが くやしくて 言葉にできない

誰かが悪いんじゃない
君のせいでも・・・・・・・

僕の器が小さすぎるんだ


la la la……言葉にできない

あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない

今まで素晴らしい年月だったね

君と出会い、夢を追いかけた日々

本当に楽しかった、

本当に

la la la……言葉にできない

(これはあくまで私の私的な解釈である)


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終わりに



活動休止1年後、残りの4人で活動再開。
小田はこの時点で(鈴木がいないなら)
すでに解散を考えていた。

鈴木康博の穴。


小田和正にはとてつもなく大きなものだった。


親しい友との別離。


その意味は、何年後、何十年後に深く、
大きく心の中に刻み込まれる。

今回リリースした
「あの日 あの時」

小田和正は何度も当時を振り返ってレコーディングしていたはずだ。

小学生からプロ10年以上ずっと一緒にいた親友。

小田和正にとって再会、

そして共に歌うこと。

その思いが膨らんでいる。




クリスマスの約束


毎年恒例のクリスマスコンサートである。




小田和正と日本屈指のボーカリスト達が特訓を重ねた
ハーモニーをみせる日本で比類ない音楽シーンである。




そこには、鈴木康博の姿はない。


古いアルバムだが、1度聞かれては如何だろうか。




そして小田和正 最後のベストアルバム




彼らはその後、交友がない。
1度テレビ番組の企画で手紙をやりとりしたらしいが。

小田和正も鈴木康博も

もう遠い過去の話のようであったらしい。

本当にそうだろうか。


私が生きている間に二人のハーモニーが聞ける日は
あるのだろうか。









鈴木康博から見たオフコースへの想いも是非読んでください。

鈴木康博 「素敵なあなた」に込めたオフコースへの決意





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